日帰り中絶手術について
さまざまなご事情によって妊娠の継続が困難である方は、当院にご相談ください。当院では、お身体だけでなく心理面にも配慮した中絶手術を行っております。
生理が遅れるなど妊娠が予想されるものの妊娠を希望していないという場合にも、早期の妊娠判定をおすすめします。
当院の中絶手術
当院では、妊娠13週6日までの中絶手術に対応しております。
吸引法を基本とします
妊娠10週代までは吸引法、妊娠11週以降は掻把法を行った後に吸引法を行います。
吸引法には、子宮壁の損傷リスクがほとんどない、手術時間が短く術中の出血量が少ない、遺残がほとんどない等さまざまなメリットがあります。
全身(静脈)麻酔を使用します
全身(静脈)麻酔を使用しますので、眠っているあいだに、苦痛なく手術を終えられます。
術後2時間ほどでご帰宅が可能になります。
中絶手術を受けられる時期
当院では、妊娠13週6日までの方を対象に、日帰りでの中絶手術を行っております。妊娠14週以降の場合には、対応している他の医療機関をご紹介させていただきます。
なお、母体保護法により、中絶手術ができるのは妊娠22週未満(21週6日まで)と定められております。
お一人で悩まず、早く受診することが
大切です
妊娠22週未満であっても、妊娠している期間が長くなればなるほど、中絶手術に伴う心身のご負担は大きくなります。また、基本的に手術費用も高額になります。
お一人でお悩みになる期間は非常に辛く、受診や手術を先送りにするメリットもありません。
妊娠の継続が困難な方、望まない妊娠をしているかもしれないという方は、どうぞお早目にご相談ください。必ずしも初めての受診で決断を下さなくてはならないということもありません。まずは専門家である医師に話をする・不安を和らげるおつもりでお越しいただければと思います。
当院の日帰り中絶手術の方法と流れ
方法
吸引法
当院の中絶手術では、「吸引法」を基本としております。吸引法とは、吸引器を用いて子宮の内容物を吸い出す中絶方法です。WHOも推奨している安全性の高い中絶手術です。器具によって内容物を掻きだす「掻把法」と比べると、子宮壁を傷つけるリスクが大きく抑えられます。
週数により多少変わりますが、手術は5~10分ほどで終了します。
※妊娠11週以降は、掻把法を行った後に吸引法を行います。
吸引法のメリット
- 子宮壁の損傷リスクがほとんどない
- 手術時間が短く術中の出血量が少ない
- 遺残がほとんどない
- 術後の痛みが少ない
- 日常生活への影響が少ない
流れ
1.お電話
中絶の希望の患者様はまずは診察の予約をお取りください。
ご来院頂いた際に、医師と相談の上手術日時を決定させて頂きます。
2.診察
医師による診察を行います。
週数や正常妊娠であるかどうかの確認、中絶手術についての説明などを行います。また、血液検査(血液型・B型肝炎・C型肝炎・梅毒)、子宮頸管分泌物検査(淋菌・クラミジア)を行います。
中絶手術のご意志を確認し、手術日時を決定します。
3.手術当日
ご来院後、全身(静脈)麻酔をかけ、中絶手術を行います。(必要に応じて、前日あるいは当日にラミセルを用いて子宮頚管を広げる術前処置を行います)
手術後2時間ほどお休みいただき、出血の状態などに問題がなければ、ご帰宅が可能です。
4.術後診察
1週間後に術後診察を行います。
術後の体調・出血状況の確認、洗浄、超音波検査を行います。
望まない妊娠をしないための
避妊についてのご相談
中絶手術後、もっとも重要なのが「望まない妊娠及び中絶手術を繰り返さないこと」です。
当院では、ピルやミレーナを用いた正しい避妊法のご提案を行っております。中絶手術を受けた方だけでなく、現在パートナーとの避妊にご不安がある方は、一度当院にご相談ください。
中絶手術の費用
当院では、妊娠13週6日までの手術に対応しております。
妊娠9週6日まで | 100,000円(税込) ※初診時の診察・術前検査・術後診察も含めて合計100,000円(税込)になります。 |
---|---|
妊娠10週0日~13週6日 | 110,000円~(税込) 詳細は電話にてご相談ください |
※診察の結果、術前処置が必要な場合にはラミセル代として別途費用が発生することがあります。
中絶手術同意書について
中絶手術を行う場合には、ご本人様とパートナーの同意が必要になります。初診日に同意書をお渡ししますので、署名捺印の上、手術当日にお持ちください。
パートナーがいない場合
パートナーが誰か分からない、パートナーと連絡がとれないといったケースです。
このような場合には、その状況をカルテに記載する必要がありますので、必ずお申し出ください。パートナーの署名捺印が得られない現実的・合理的な理由があり、かつご本人様に中絶の意志がある場合には、パートナーの同意がなくても手術が可能となります。
理由についてお話ししにくいこともあるかもしれませんが、手術を実施するためには必要となります。ご理解いただきますよう、お願いします。
どちらかが未成年(18歳未満)の場合
ご本人様またはパートナーが未成年であるケースです。
この場合、ご本人様、パートナー、またそのうちの未成年の方の親御様の同意が必要になります。親御様への報告に抵抗があるという場合も、お二人にとっての重要なご決断となりますので、必ずご報告の上、同意をいただくようにしてください。
中絶手術後の出血と生活
出血について
手術後、子宮内には多少遺残が生じます。遺残をゼロにしようと吸引・掻把が過剰になると、子宮壁を傷つけることがあるためです。その後、子宮の収縮に伴い、遺残は徐々に排出されます。
そのため、手術後は1~2週間ほど出血があります。次第に治まるものですので、ご安心ください。
生活
手術後、麻酔が切れる頃から子宮収縮による痛みが生じます。希望があれば、帰院時にも鎮痛剤を処方いたします。
日常生活では、以下の点に気をつけてください。
- 手術後24時間はできるだけ安静にしてください。
- 2~3日は、スポーツ、身体を激しく動かすことを避けてください。
- 2~3日は、アルコールをお控えください。
- シャワーは翌日から、入浴は1週間後の術後診察で経過が良ければ可能となります。
- 月経は術後1か月から1か月半ぐらいできます。妊娠・感染の可能性があるのでそれまでは、性交渉を避けてください。
中絶手術についてよくあるご質問
中絶手術前について
生理予定日の1週間後以降に行ってください。クリニックで妊娠判定を受ける場合も、同じ時期がよいでしょう。
母体保護法により、中絶手術は妊娠22週未満(21週6日まで)にしか行うことができません。当院の場合は、妊娠13週6日までとなります。
妊娠14週0日以降の場合は対応している他の医療機関にご紹介させて頂きます。
どの医療機関で受けるにせよ、早期であるほど、母体への負担は少なくなります。できるだけ早く相談しましょう。
お身体の状態、妊娠の週数、移動手段・距離などによって異なります。事前にご相談ください。
ご本人様、パートナーが中絶手術に同意し、署名・捺印した書類のことを指します。
はい、原則、ご本人様とパートナーが署名捺印した同意書が必要です。初診日にお渡ししますので、手術当日にお持ちください。ご本人様とパートナーのどちらかが未成年(18歳未満)である場合には、その親御様の同意も必要になります。
例外として、パートナーが誰か分からない、連絡が取れないといったケースがあります。その場合、パートナーの同意が得られない現実的・合理的な理由を同意書・カルテに記載した上で、手術を行うことができます。
強姦・レイプによる妊娠の場合は、警察への届け出の上、パートナーの同意なしに中絶手術が可能になります。
お薬によって、休薬する必要があるものとないものがあります。
初診の際にお薬手帳、または服用しているお薬をすべてお持ちください。
中絶手術について
必要になります。
必要になります。
ただし、手術前(初診時など)に一度親御様とご来院して頂き、その際に同意が確認できれば、親御様以外の付き添いでも手術が可能です。
初診時に術前の注意事項・必要な持ち物などについて説明させて頂きます。
はい。体調に問題がなく、妊娠13週6日までの手術でしたら、当院で行うことができます。
全身(静脈)麻酔をかけるため、基本的に手術時の痛みはありません。どうぞご安心ください。
週数などによって多少変わりますが、手術そのものは5~10分程度で終わります。その後、2時間ほど院内でお休みになってから、ご帰宅可能となります。
体質、体重、年齢、合併症(喘息など)に応じて適切な麻酔薬を選択し、量を調整します。しっかり、麻酔が効いたのを確認してから手術を開始しますのでご安心下さい。
途中で目が覚めてしまうといったことはありません。
当院では、妊娠10週代までは吸引法で、妊娠11週以降では掻把法を行った後に吸引法を行います。吸引法は、WHOでも推奨されている安全性の高い術式です。
中絶手術を問題なく終えることができれば、妊娠しにくくなるという可能性はほとんどありません。
中絶手術によって妊娠しにくくなるとすれば、感染、癒着、あるいは繰り返しの中絶手術などによって、子宮壁が傷つき子宮内膜が薄くなってしまうケースです。確かな技術と経験を持つ医師の手術を受けること、術後にしっかりと安静にすること、正しい避妊法を実践することなどにより、このリスクを下げることができます。
また、術後も定期的に診察を行い、子宮の健康維持をサポートいたします。
中絶手術後について
手術翌日から可能です。
術後の薬(抗生物質・子宮収縮剤)も授乳には問題ありません。出産後の薬と同じです。どうぞご安心下さい。
希望があれば、帰院時に痛み止めを処方いたしますので、無理せず飲んでください。もし痛みが引かないという場合には、すぐに当院にご連絡ください。
原則、子宮内には遺残が生じます。これは、遺残をゼロにしようと過剰な吸引・掻把をしてしまうと、子宮壁を傷つけることがあるためです。
そのため、手術後1~2週間は、遺残の排出による出血があるとお考えください。出血は次第に治まります。
術後診察後も出血が続いて心配ならいつでも受診して下さい。何度受診されても費用はかかりません。
はい。1週間後に術後診察を行います。術後診察では主に、体調・出血状況の確認、洗浄、超音波検査を行います。必ずお越しくださいますようお願いします。
原則として、シャワーは翌日から、入浴は1週間後の術後診察で経過が良ければ可能となります。
お一人お一人個別に詳しくお伝えしますので、ご安心ください。
術後2~3日はお控えください。
完全に元通りになるまでには、数週間ほどかかります。
デスクワークであれば、翌日からの復帰が可能です。身体を動かすお仕事の場合は、3日後からの再開が目安です。
ただし、状況によって異なりますので、個別にお伝えいたします。
ホルモンバランスの変化、ストレスなどによって「寝つきが悪い」「夜中に目が覚める」「寝てもすっきりしない」といった睡眠障害が起こることがあります。通常、1~2週間程度で軽快します。
子宮内膜に細かい傷ができている可能性があること、術後は感染リスクが高いことなどから、コンドームの有無にかかわらず、術後最初の生理がくるまでは性交渉を避けて下さい。生理がこないまま妊娠される場合もあります。
また当院では、ピルやミレーナの取り扱いもございます。引き続き妊娠を希望されない場合には、お気軽にご相談ください。
手術直後から妊娠することができます。ただ、たとえ妊娠を希望する場合でも、数回の生理を経て様子を見てから妊娠を見据えた性交渉をすることをおすすめします。
術後最初の生理の初日からの服用をおすすめします。それまでは性交渉を避けて下さい。術後最初の生理がこないまま妊娠される場合もあります。
費用や手続きについて
はい、当院の料金体系に基づき、初診時に詳細にお伝えしております。
妊娠9週6日までなら初診時の診察・術前検査・術後診察も含めて合計100,000円(税込)になります。
※診察の結果、術前処置が必要な場合にはラミセル代として別途費用が発生することがあります。
手術代に限り、カードでのお支払いが可能です。初診時の診察・術前検査、手術前日の術前処置(ラミセル)はカード対応できません。